入社2年目です。

入社2年目 i上さんの声


 鳶職人になったのは2年前になります。それまでは建設業に携わること自体が初めてで、右も左もわからず、建築用語すらわからない状態で入社しました。


最初はタッチアップ(鉄骨の部材にペンキを塗る仕事)の作業をさせてもらいましたが、2階の高さの鉄骨部材の上を歩くこともできない状態、自分には鉄骨鳶には向いてないと思いすぐやめようと思っていました。そんな時、社長や先輩が「ゆっくりで良いから、確実に一か所ずつ終わらせていけばいい」と言ってもらい。とりあえず1週間は頑張ろうと思いました。


 そんな思いで1ヶ月がすぎた頃、鉄骨建方の現場に参加させてもらい、下部の段取り仕事を1から教えてもらいました。先輩が高所で作業しているのをみて、自分もあんな風に仕事がしたいと思い、社長や先輩に喰らいつくように仕事を教えてもらいました。


 その姿勢が伝わり、高所での作業に加わり鉄骨上部取付の作業をやらせてもらいました。もちろん2階の高さすら歩けない自分は足手まといにはなりましたが、それでも仕事を丁寧に教えてもらい、3ヶ月が経ち現場自体が終わるころには、高所で恐怖が和らぎ、最上階から眺める街並みや、風景が素晴らしいと感じるまでになりました。一番は建物が完成した時の充実感に感動を覚えました。


 それからの毎日は、先輩に追いつきたい、追い抜かしたい、という一心で仕事に打ち込んでいます。この仕事を極めるには終わりがなく、深い仕事なので探求心をくすぐられる仕事だと思います。また約2.3ヶ月で現場が変わるので、飽性な自分も気持ちを現場毎にリセットできて、覚えた事、やってみたい事を確認し実行できて、初心の気持ちや成長が自分でも感じられる仕事です。



なんと言っても、お互いに支え合い励まし合える仲間と共に仕事できる環境が今でも仕事を続けている一番の要素かもしれません。